浄水器

活水器は身体によい水を作り出す?

期待した効果が得られないことも

活水器にはいろいろな種類があります。アルカリイオン整水器、磁気活水器のほかにも、活性水素水や波動水、πウォーターなどを作り出す活水器などがあり、それぞれが水のおいしさや健康への好影響を売りものにしています。

しかし、期待した効果が得られなかったと、購入者をがっかりさせることも多いようです。

浄水器・活水器ビジネスには陰の部分があります。浄水器・活水器をネ夕にした手口は見破られにくいのです。「クラスターが小さくなり水がおいしくなる」「電気分解で健康によい氷ができる」などといわれても、消費者は確認することができません。消費者は販売者の言葉を信じるしかありません。そこにマルチまがい商法の付け入る隙があります。浄水器・活水器を買って会員になり、知人や友人を紹介すればリベートがもらえ、自分の系列に加入者を増やしていくと、大きな利益が得られます。反面、強引に売りつけたために人間関係が壊れたり、売れない商品を抱え込む、というケースもあります。

 


磁気処理された水は健康によいか?

水あか防止に効果? 健康促進に効果?

磁化水(磁気処理水)とは、磁気活水器で磁気処理した水で、通常、永久磁石のN極とS極の問を一定の流速で通した水を指します。

磁化水は、水道管やボイラーに付着する水あかを防ぐなどといわれています。そのため、工場や建物のパイプに磁石を巻く例も多く見られます。ロシアでは硬度の高い水の水あか防止に効果があるとされるデータがあります。ただし、再現性に乏しいと指摘されています。

また、磁気の何らかの作用によって水の「クラスター」が細分化され、「健康によい水になる」などと宣伝されることもあります。こちらについてはきちんとしたデータはありません。

 


アルカリイオン水や酸性水は身体にいいの?

電気分解して作られる水

「整水器」や「活水器」などと呼ばれるものがあります。これらは水を処理し、特別な水(「活性水」「機能水」など)を作りますが、ひと口に活性水、機能水といっでも、処理方法によって細かく分けられます。

代表的なものは、アルカリイオン整水器で作られる、アルカリイオン水(還元水)でしょう。水にカルシウム剤を溶かし、アルカリイオン整水器で電気分解します。すると、陰極(マイナス極)と陽極(プラス極)に性質の違う2つの水ができます。

このとき陰極では、水の還元(酸素が奪われる)という化学変化が起き、水酸化物イオンができます。同時に、陽極では水の酸化が
起き、水素イオンができます。

さらに、陰極には陽イオンが集まります。添加したカルシウム剤からのカルシウムイオン、もともと水道水に含まれていたカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどです。

一方、陽極には塩化物イオン、水酸化物イオンなどの陰イオンが集まります。

こうして陰極にできた水がアルカリイオン水、陽極にできた水が酸性水(酸化水)です。陰極にできたアルカリイオン水とは、水酸化カルシウム水溶液で、うすい石灰水です。

 


行列ができる、無料飲料水の正体は?

正体は水道水を浄水したもの

スーパーの飲料水無料提供サービスは、専用容器を購入して会員になれば、あとは無料というところが多く、手軽に給水できるので人気です。

このサービスは1990年代後半からスタートしました。スーパー同士の競争が激しさを増すなか、電気代や水道代などの経費はかかりますが、集客力の強化策としてFおいしい水」供給サービスが始まりました。

現在でも、タンクを待った人の列ができるほどの人気で、利用者は「ご飯がふっくら炊けた」「料理の味がまろやかになる」と好評のようです。

実は、提供されている水は水道水をさまざまな方法でろ過したり、電気分解した水です。原料が水道水だけにコストはさはどかかりません。当初は1回の給水ごとに料金を取っていたスーパーも、専用容器代のみに変えるところが増えてきました。

 


スペースシャトルで使われている浄水器

逆浸透膜を通過できるのは水分子だけ

浄水器の中には、「逆浸透(RO)膜」を利用したものもあります。逆浸透膜とは、もともと海水の淡水化を目的としたものです。 1961年、当時のケネディ米大統領が、海水淡水化に国家事業として取り組む法案に署名して本格化しました。

逆浸透膜の穴は、MF膜やUF膜より細かく、1nm(ナノメートル:ナノは10億分の1)ほどの粒子も通しません。通常、水分子は溶液濃度の薄いほうから濃いほうへ移動しますが、この膜で双方を隔てて濃いほうに高圧をかけると、水分子だけが薄いほうに移動します。これを「逆浸透」といいます。

逆浸透膜を通過できるのは水分子のみで、塩素など水道水に含まれる物質のほとんどが取り除かれます。だから、海水も真水にすることができるのです。

 


浄水器の手入れをしないと雑菌・カビが発生することも

手入れをしないと細菌や黒カビが発生

浄水器は毎日使用するものなので、手入れが大切です。たとえば、使い続けていると、水の出口部分に汚れが付着することがあります。出口部分は水が八ネ上がるため、ジンクの汚れなどがつき、細菌や黒カビが発生します。そうなると、浄水器を通した水でも汚れた水を飲んでしまう危険性があります。

定期的な洗浄

洗えるところは、歯ブラシのようなもので、水やぬるま湯で台所用中性洗剤を使ってこすり洗いをします。洗えない場所は、台所用塩素系漂白剤を薄めてつけ置きし、その後、流水でていねいに洗い流します。

定期的なカートリッジ交換

カートリッジが汚れていると浄水器は力を発揮できません。交換を忘れると、細菌の繁殖した水が出る場合もあります。早め早めの交換で、効果を十分に保ちましょう。

可能ならお湯で殺菌

お湯を通すのが可能な浄水器なら、月に一度はお湯で殺菌をします。般的な細菌は、60℃で死滅するといわれています。

浄水器を通した水は細菌が繁殖しやすい

そのほか、以下のような点に気をつけて使うことを心がけましょう。朝一番の水は飲用しない

朝一番の水は、前の晩に使用した蛇口の滞留水に、細菌が繁殖している可能性があります。約1分間の放流を行ない、飲み水以外に使用しましょう。

浄水器を通した水は早めに使用する

浄水器に通した水は、塩素が含まれていないので 菌力が低下します。細菌が繁殖する恐れがあるので、早めに使用しましょう。


蛇口直結型? 据置き型?形状別メリットとデメリット

「活性炭量の多さ」「活性炭との接触時間の長さ」がポイント

浄水器の商品タイプは、「蛇口直結型」「据置き型」「ビルトイン型」「ポット型」などに分かれます。家電量販店では、蛇口直結型と据置き型が人気を二分しています。

性能的には、現在の浄水器の主流は「活性炭+中空糸膜」です。中空糸膜で、鉄さび、カビ、濁り、一般細菌などを除去し、活性炭で残留塩素やカルキ臭、カビ臭の原因となる有機物、トリハロメタン、農薬などを吸着除去します。

よい浄水器のポイントは2つあります。ひとつは「活性炭量の多さ」、もうひとつは「活性炭との接触時間の長さ」です。

活性炭量が多いほどよく塩素を吸着し、寿命も長くなります。ということは、基本的にカードリッジの大きさと性能が比例することです。つまり、蛇口直結型よりは据置き型、同じ据置吉型でも大きいほうが性能は上ということになります。

また、水ができるだけ長い時間、活性炭に接触することも重要です。この点でも据置吉型が勝ります。

水道水の水質を考えて浄水器を選ぶ

ただし、いたずらに高性能を求める必要はありません。商品のコストパフォーマンスやランニングコスト、扱いやすさなども考えながら、自宅の水道水の水質を考慮して浄水器を選ぶことが大切です。

カルキ臭や味が気になる程度ならば蛇口直結型でも十分です。トリハロメタンや農薬を確実に取り除きたいなら、据置き型などカートリッジの容量が大きいタイプを選ぶとよいでしょう。

もうひとつ大切な点はメンテナンス。浄水器のカートリッジは定期的に交換する必要があり、放置すると浄水どころか雑菌が繁殖してしまいます。最近では交換時期の目安を知らせる機能もあります。カードリッジの交換時期は、商品によって2か月~1年程度と幅があります。

 浄水器の形状別 メリットとデメリット

蛇口直結型

  • 長所・‥浄水能力はまあまあ。コンパクトで安価
  • 短所…ろ過材力‐トリッジの寿命が短い。本体価格は数万円程度。カートリッジ代はひとつ3000~6000円程度

組込み型(浄水原水分岐タイブ)

  • 長所…浄水能力が高い。ろ過材カートリッジの寿命が長い
  • 短所…専門施工が必要。最近は新築時に標準で設置されていることが多くなった。高価なものが多く本体価格は6万~20万円。フィルターは1年に1回交換で、1万2000~2万5000円程度

据置き型

  • 長所…浄水能力が高い。ろ過材カートリッジの寿命が長い
  • 短所…価格が高く数万円台~40万円台までと幅広い。置き場所をとる

ポット型

  • 長所…浄水能力はまずまず。持ち運び自由で手軽。冷蔵庫にも収まる
  • 短所…ろ過材カートリッジの寿命が短い。本体価格は数千円程度。カートリッジ代は1000円程度

家庭用の浄水器の主流は「活性炭+中空糸膜」

活性炭が臭いや有害物質を吸着

家庭用浄水器の基本的な構造は「活性炭」+αです。活性炭に「中空糸膜」「セラミック」「逆浸透膜」などの、ろ過方式を組み合わせたものです。

活性炭とは、木材、石炭、榔子がらなどを高熱で蒸し焼きにした炭のことです。もともと炭は、単位面積あたりの表面積が大きく、さまざまな物質を吸着する性質を持っています。

なかでも、炭を作る原料(炭素を含んでいる物質)を選び、特別の処理(活性化)をして、とくに吸着する性質を強化したものを「活性炭」といいます。

活性炭の表面には微細な穴が無数に開いていて、古くから脱色剤や脱臭剤などに使われてきました。活性炭のたくさんの穴の中に色素分子や臭いの分子や有害物質の分子が取り込まれて除去されます。

かつては活性炭だけの浄水器が主流でしたが、活性炭が塩素を除去すると殺菌力がなくなり、細菌が繁殖するなどの問題が発生し、複数のろ過材を組み合わせて相乗効果を持つ浄水器が開発されました。 


浄水器の普及率はいまや全国で34%

拡大する浄水器市場。全国世帯普及率34%

水道水の塩索具やカビ臭が気になるなどの理由から、浄水器が普及率を上げています。浄水器とは、飲用に供する水を得るために使用され、水道水をろ過することによって、残留塩素や鉄さび、濁りなどを除去または減少させる機器です。

浄水器とは別に、「整水器」や「活水器」などもあります。こちらは浄水器の機能にプラスアルファの処理を加え、「活性水」とか「機能水」などと呼ばれる水を作ります。

日本国内で家庭用浄水器が発売されたのは1950年代。ポット型で、活性炭を使った簡単なものでした。その後、浄水器の普及率は年々上がっていっています。浄水器メーカーで構成する浄水器協会によると、交換用の力ートリッジも含めた家庭用浄水器の市場規模は年間2000億円。この10年間で4倍近く伸びました。

現在、浄水器は年間約400万台売れています。浄水器の普及率(2007年調査)は、トップの大阪府が47%、東京都が42%。都内と大阪市内のマンションなどの集合住宅では、70%近くに達しています。

水源に恵まれた北陸・甲信越や北海道、九州地区でも需要があり、全国で約34%の世帯で使用されています。

なぜ設置しているのか

設置の理由は「おいしい水が飲みたいから」が54%、「水道水が不安だから」が41%で続きます。浄水器の基本構造の主流は、マイクロフィルター(中空糸膜)と活性炭を組み合わせたむので、これにより浄水します。

家庭用品品質表示法は、浄水器で除去する基本的な物質として残留塩素や濁り、総トリハロメタン、トリクロロエチレン、CAT(農薬)など13物質を指定していますが、新型商品には13物質のほか、アスベストやトルエンなど約50の物質を取り除くというものもあります。

 


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