安易にボトル水を買う前に考えてほしいこと
企業が水源を奪い合う
ミネラルウォーターなどボトル水の生産量が右肩上がりで伸びています。ボトル水市場は、世界的にも急成長。その背景には地球レベルの淡水不足、汚染の進行があります。
メーカーは、需要に応えるために新しい水源を探し、世界各地で水利権を買っては、タンカーで輸送します。農村地域に入り、井戸を得るために農地を買い上げ、水源が枯渇したらほかの土地に移動します。
企業による水源買収が大々的に行なわれているのは、近い将来、水が莫大なカネを生むと考えられているからです。
国連は、人口増加や水質汚染によって今世紀半ばには、最多で60か国の70億人、最少でも48か国の20億人が水不足に直面するとみています。水危機が進行すれば、水の価値は高まります。
水がマーケットに乗る危険性
水不足や汚染が深刻化すれば、企業により独占され、商品化された水の値段は上がります。商品である以上、需要と供給のバランスに支配され、需要が多く、供給が少なければ高価格でも売れます。今日200円たった水が、明日も200円だという保証はありません。 400円、800円と値段を上げることも可能です。
たとえ価格が高くても、富裕層はますますボトル入り飲料水を求めるようになり、価格高騰に拍車をかけます。すでに1本数千円という高価格商品も販売されています。これなどは明らかに富裕層狙いの商品です。
一方、低所得者にとっては水を得ることが負担になります。安全な飲料水は富裕層だけのものになる可能性もあり、「水はカネのあるところに向かって流れる」と懸念されています。
すぺての人が自由に使える共有財産だった水は、貴重で希少な商品に変貌しつつあります。これはとても危険なことです。生きていくうえで最低限必要な水を得ることは「すぺての人に等しく与えられる権利」です。
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水道の質に不満を持たれたままだと、値上げなど到底できないという懸念が、「安全でおいしい身近な水」の存在を知ってもらおうというPR作戦につなかっているのです。